重度訪問介護従業者資格の必要性

支援者向け
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近年、高齢化社会が進む中で、介護の需要はますます高まっています。特に、重度の介護を必要とする方々に対する支援は、ますます重要な課題となっています。なぜ重度訪問サービスが今の時代に必要とされるのか、また、重度訪問介護の専門性について認識を深めてみましょう。

ホームヘルパーとしてある程度仕事をしている方だと、介護保険の仕組みの中では支援しきれない重度の利用者が多く居られることに気が付くと思います。
ご自身が勤務している事業所が介護保険と障害福祉の両方のサービスを行っていたら、より具体的にその必要性を感じるのでないでしょうか。

そんな方のために、重度訪問介護サービスがあります。

重度訪問介護の対象者

介護保険のホームヘルパーと違い、重度訪問介護は身体障害・難病・知的障害・精神障害の方を対象に重度障がい者の支援を行う訪問介護です。

身体障がいに限らず、知的障がいや精神障がいによる著しい行動困難があり、日常生活に総合的なサポートを必要とする場合が該当します。

高齢者福祉に関わる訪問介護(ホームヘルパー)とはサービス内容や必要な資格などが異なります

重度訪問介護を提供できる意義

重度訪問介護従業者のための養成研修を受けることで、介護保険のような目的重視型ではなく、個々の生活に合わせた柔軟なサービスが可能となります。

介護保険のような訪問の2時間ルールに縛られることなく、身体介護を中心に家事や外出の同行など必要に応じ包括的にサービス提供を行うことが実現します。

まさしく対象者の生活QOLに大きく反映することができるサービスの提供の実感は、専門職の意識を高め、福祉マインドに沿って自分の存在意義を明確にし、大きなやりがいを感じることができるでしょう。

受講や資格の取得にあたり、年齢や職業、学歴は不問。基礎課程の場合は、介護未経験の方でも受講可能です。

現在、介護保険事業所などで訪問介護に従事中の方には、喀痰吸引や経管栄養など医療的ケアが可能になる研修を履修することで、介護業界でのキャリアアップが図れ、仕事の幅をさらに広げることができるでしょう。

重度訪問介護の専門性

重度訪問介護のサービスは、利用者の家族や周囲の人々にとって、大きな負担を軽減する効果をもたらします。

介護を必要とする方々のいる家族は、日常生活の中で様々なサポートを提供しなければなりません。
しかし、仕事や家事など、他の責任を抱えている場合、介護に全力を注ぐことは難しいのが現状です。重度訪問サービスの専門家がサポートを行うことは、家族や周囲の人々を疲弊させず、彼らの生活サイクルを守る重要な意味を持つのです。

また、重度の介護を必要とする方々は、身体的な制約や障害を抱えることが多く、それに伴うリスクも高いため、専門的な知識や技術が必要とされます。重度訪問サービスの訪問介護士には、医療や介護の専門知識を持ち、利用者の状態に応じた適切なケアを提供するための専門性が求められるのです。

重度訪問介護の必要性は、高齢化社会の進展に伴いますます重要なものとなっています。自宅での生活を望む方々にとって、重度訪問介護サービスは大きな支えとなるに違いありません。そして、そのサービスを提供する訪問介護士の専門性は、利用者の安心と安全を保つために欠かせないものです。今後も、重度訪問サービスの充実と専門性の向上に取り組むことが求められるでしょう。

さあ、必要な資格は取得する! しかし取得に時間をかけてはいられない、あとは実践で自分のものにしていけばいい。チャンスは目の前!
(あくまで、養成校の一部の紹介です。受講希望の際は、担当者に十分説明を受けた上でお申し込みください)