ヘルパーさんとは上手につき合って自分の時間を増やそう

楽するテクニック
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ホームヘルパーは日常援助のエキスパート

介護といったら真っ先に頭に浮かぶのが、ホームヘルパーさんではないでしょうか。

知らない人が家の中に入ってくるのに抵抗がある?

要支援もしくは要介護と認定され、支援を受ける準備の中で、「うちには介護は要らない」と頑張られる方がおられます。どうやら介護と言えばヘルパーさんが来るものと思い込んでいる方が少なくないようです。

独居の方ならともかくご家族が同居の場合には、ヘルパーさんに来てもらいたくてもできないのが今の介護保険事情、一般的には通所サービスなどからスタートすることが多いのです。

昔なら、本人のことのみなどと条件付きで援助が出来たのですが、今日では介護職不足、とくにヘルパー不足もあり、行政から目をつけられやすいプランなのでケアマネが導入したがらないというのも理由でしょうか、現役の家族が同居の場合は援助の規制が大きくなっています。

もちろん、介護度が重く決まった時間に介護を要するなど、心身状況に応じて対応できる場合はありますが、家事援助のみのサービスはだんだん難しくなってきています。

ただ、家族にも自分たちの生活を守る権利がありますので、介護者が仕事に行っている間の本人の家事支援については例外です。ケアプランの中に、必要という正当な理由が記載されている内容であれば援助が可能となります。

ところが、女性にありがちな感情でしょうか、自分の留守中に他人に家の中に入られたくない、家のなかをジロジロ見られたくない、ヘルパーさんにどう思われるか心配だ、などの気持ちがあるといいます。
また、自分の大事な台所に立ってほしくない、という方もおられます。

いわばどこの馬の骨とも知れぬ人に家の中の一部にしろ任せるのですから、心配される気持ちはとても良く理解できますが、フルタイムで仕事をしている間、ひとり残した介護を必要とする家族をずっと心配しているよりは、ヘルパーさんに来てもらい「今、食事をしてくれている」「この時間はお風呂かな」と思っているほうが安心して仕事に没頭できるのではないでしょうか。

ヘルパーさんの仕事を理解しよう

彼らは身分も地位もかなぐり捨て、低い報酬で高い誇りを胸に、介護に必要なあらゆる専門技術を身につけ、介護保険サービスの中で最も地味な、しかしなくてはならない大役を黙々と果たす人たちなのです。

彼らは時間から時間で動いています。次々とヘルパーさんを首を長くして待っている利用者さんのもとに、走るように移動していくのです。
まず訪問したら、利用者さんの顔をみて異常がないかどうかを目測し、笑顔の会話をしながら決められた時間内にケアプランに沿った内容を組み立てていきます。
今は、30分から1時間以内で終了するのが一般的です。心配せずとも彼らには決して家のなかを物色する時間などかけらもないのです。

こちらが気持ちを開けば彼らはその何倍もの信頼を返してくれるでしょう。
ご家族もホームヘルパーも、利用者さんを介護する仲間と考えてください。共感するところがたくさんでてくるのではないでしょうか。

介護の負担を減らし相談相手を手に入れよう

また、すでに家事支援でホームヘルパーを利用している方たちの中で、多く苦情に上がるのが「調味料を使いすぎる」「味付けが濃い(または薄い)」「野菜を捨てるところが多くて材料を粗末にしている」「無駄な買い物が多い」などなど。

こればかりは数え上げればきりなく訴えがあるようです。
しかし、ほぼ共通するのが「気に入らないからヘルパー交代してほしい」と結論に走る人はそれほどおられないということ。
きっとベテランのケアマネジャーのほうも「そんなに不満なら交代させましょう」とは、絶対言わないはずです。

「もう慣れている人が良い」「でも自分では言えない」「ケアマネから言ってほしいけど、私が言ったとは言わないで」など。
けっこう我慢されていたのか、苛立ちを含め怒った口調で訴えてこられます。

もしかしたら、とても相手に気遣いをされる方でしょうか?
人見知りで言葉数も少ない方でしょうか?
それが利用者さんもしくはその介護者で、一方ヘルパーさんもまた、同じような性格だったらどうでしょう。
案外コミュニケーション不足が原因だったりするものです。

経験豊富なケアマネさんだったら、苦情のひとつひとつに対応するのではなくて、おそらく両者の関係性の調整をはかろうとするでしょう。
お互いの気持ちや思いが、どこで行き違っているのかをきちんと考えてくれると思います。
お互いがざっくばらんに何でも話せるようになれば解決することだと分かっているからです。

なにもかも完璧なホームヘルパーはいません。きっとそのことは分かっているのです。
してもらっているのでも、雇っているのでもありません。

お互い協力しあう介護者という立場で、互いを信頼し関係性を結んでいけたなら、いちばん身近に居てくれる大きな支えになってくれるでしょう

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