マインドマップのすすめ

介護疲れにならない心の持ち方
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あなたは道に迷うことはありませんか?
つまり、仕事に行き詰まったり生活に疲れて何をするべきかわからなくなったり、思考がもつれて行き先がみえなくなったときです。

やたら頭の中が熱くて、考えだけが忙しく回り続けるのですがまとまらず、何も見えなくなる、アレです。

自然な思考ツールで頭のブレを修正する

まず、物理的に疲労している場合はそれを出来るだけ解消してから臨んだ方がよいかもです。
たとえば肉体労働をした、とか睡眠不足が続いているなどです。

介護で疲れたというときは、精神疲労と思われがちですが、案外介護疲労は肉体的なものが大きいのです。その原因を冷静につかんで対処することができます。

マインドマップについては、専門職の方々には何らかの形で経験ずみのツールではないかと思います。
しかし、研修やグループ内で使用したのとは違い、ひとりで考察する方法をとってみると、本来のマインドマップの効果がてきめんに発揮できるのです。

ちまたには数々のマインドマップがありますが、ここはやはり脳の機能・記憶・思考そして経験を人々と共有することに人生を捧げた、マインドマッピングの父と言われているトニーブザンのやり方を手本にしましょう。

脳はテキストより60,000倍早く画像を処理するといわれています。心理学者のハーバーとニッカーソンが「1枚の画像は1000の言葉に相当する」ことを証明しました。ブザンは、それこそがマインドマップの効果的な理由だと述べています。

彼の言うマインドマップの方法は、思考を視覚的に表現する方法で、情報を構造化して記憶し、アイデアを生み出すのに役立ちます。しかし、この方法を正しく使うには難しくもあるのですが、方法を極めずとも十分に効果は得られます。
もし、内容を深く知ったうえで試みたい方には、おすすめの一冊をご紹介しておきます。
(でも大丈夫! 読まなくても楽しく出来ます。)

自由な連想ゲームで脳の力を解放する

線形的な思考(順番にアイテムをリストに追加するやり方)は、思考を制限する。リストで羅列するほど、思考は衰えていく。我々の脳はリストで効果的に考えることはできない。とブザンは指摘します。

マインドマップは中心から放射状にのびのびと広がっていく。この形状がその効果の秘訣です。
放射状の形状が脳細胞と同じ形なのです。だから脳はいつもの自然なやり方でスピーディに効率よく機能することができる「自然な思考ツール」なのです。

マインドマップの描き方

仕事に、学習に、家庭内で、人付き合いに、などマインドマップの用途は幅広く、様々な目的に使うことが可能です。手際よく計画を立てたり、情報を効率よく管理できるようになるため、個人的な成功の達成が見えてきます。

では、難しいことはさておいてとりあえずミニ・マインドマップを作ってみましょう。
真ん中にセントラル・イメージ(テーマを表すイメージ、絵でも字でも良い)を描き楕円で囲む。そこから放射状に周囲の枝を広げ連想したキーワードを書いていくのです。

頭に浮かんだ言葉や絵をどんどん書いていけばいいのです。最初に浮かんだものから書いていくのが重要なので、あれこれ考えない様にしましょう。そこから別の言葉が浮かんだらまた枝を伸ばしていきます。もし数人と、同じタイトルで行ったとしても、不思議と言葉が重ならないことに気づくでしょう。

「思考の旅」にでるために、まず行き先を決め、それまでに起こるだろうことやこうしたいことがらを書き広げていく感覚ですね。自由で楽しい連想ゲームのようなもので時間はそうかかりません。
書き直しはしないで結果を考えず思いつくものを書き留めていく、フレーズではなく単語のほうが次の想起につながります。

コツは自由にのびのび書くこと。楷書で丁寧に、しかも腺が切れないようにつなげて書くことが大事です。『脳に切れ目がないがごとく』私もやってみる度、妙に納得します。

カタチから入るのが楽しい

紙は大判のものを使いましょう。窮屈にならず、考えを掘り下げるための十分なスペースがあったほうが良いからです。また罫線より無地のものが思考がじゃまされずに良いようです。

私はA3のスケッチブックを使用しています。またペンは大事です。カラフルで書きやすいペンを使いましょう。色は脳を刺激し創造力や視覚的な記憶を活発にすると言われます。

たくさんの色を揃えると作成するのがとても楽しくなりますよ。工夫を凝らした自作のマインドマップには愛着がわくし、記憶しやすいものです。

脳は「想像」と「連想」で考えます。また、脳は楽しいことが好きです。出来事や計画を「肯定的に」表現し、見て楽しいマインドマップを作りましょう。
他人にみせるものではありませんから、自分にとって楽しくワクワクするものを作りますよ。

自分でつくったマインドマップは脳を刺激し、ノート法よりはるかに迅速で独創的なアイデアや結論に導いてくれます。また具体的な計画につながる思考に結びついてくれるものです。